職人ファッション通信

鳶の親方

2012.5.25

今日は鳶の親方のファッションを公開。

お世話になっている親方です。

 

トップスははんてん

ボトムは 超超ロング八分

 

上棟式のファッションなのでいわば晴れ着というところ。

 

ちなみに

鳶と大工が違う職業って知っていますか?

 

鳶(トビ)というからには高いところで作業をする人なんでしょう??

と思っている方もいると思います。

もちろん高い足場に上ったり色々作業はあれど基本的には

建築の中でも土木作業、土地、土にたずさわる方を鳶といいます。

 

江戸時代は町内の火消しを兼ねていたそうです。

鳶のお頭=頼れるみんなのリーダーってところですね

 

リーダーの風格抜群の立派な羽織姿に良い笑顔です。

fashion-20120525-1

 

基本的に足元はみんな太もも周りは膨らんだズボンで

足首周りはすぼまったデザインです。

この膨らんだズボンは動きやすさだけじゃなくて

センサーの役割も果たしてるそうですよ。

 

現場で何か危険なものや

突起物が肌に触れる前にズボンに触れて

「あ、ここ何かあるな」

と自然に察知するんだとか。

 

センサーと聞いて

ハイテクを想像した人!!

 

そんなハイテクはないのです。

住宅は職人が自分の感覚でキケンを察知して身を守りながら

一生懸命作っているのですよ。

 

 

※頭(カシラ)というのは町鳶の総称。

町鳶を束ねるリーダーを「親方」というそうよ。

ちなみに町鳶とは地域に密着して地域の建築の仕事を担う鳶さんのこと。

 

より専門性の強い「鉄骨鳶」「足場鳶」などはカシラとは呼ばないそう。

 

鳶の世界も奥が深い。